『手紙』東野圭吾

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Hello :) this is my 28th post ♬

昨日は午後ずっとこの本を読んでました!

内容…
強盗殺人の罪で服役中の兄をもつ、弟直貴が差別を受けながら生きていく話。「強盗殺人犯の弟」という運命とは…?

この本からとにかくメッセージが伝わってくる。

・大学受験を諦めた弟に対し、同じ職場の倉田が発した言葉。
「夢を捨てるってことがさ。ふつうの連中に比べりゃとんでもなくきつい道かもしれないけど、道がなくなっちまったわけではないと思うけどな」

・ようやく悪夢から解放されたと思っていた。これからはふつうの若者のように生きていけると信じかけていた。それはすべて錯覚だった。状況はなにも変わっていない。世間と自分とを隔てている冷たい壁は、依然として目の前にある。

・お決まりの結末に辿り着いただけだ、と彼は自分にいいきかせた。諦めることはもう慣れっこになっていた。これからもきっと続く。こんなことの繰り返しが自分の人生なのだ。

・「今は刑に服してるわけやから、犯罪者だったのは過去の話や」
「世間の奴らはそうは見ないよ」

・自分の現在の苦境は、剛志が犯した罪に対する刑の一部なのだ。犯罪者は自分の家族の社会性をも殺す覚悟を持たねばならない。そのことを示すためにも差別は必要なのだ。未だかつて直貴は、そんな考えに触れたことさえなかった。自分が白い目で見られるのは、周りの人間が未熟なせいだと決めかかっていた。これは理不尽なことだと運命を呪い続けていた。それは甘えだったのかもしれない。差別はなくならない。問題はそこからなのだ。そこからの努力を自分はしてきただろうかと考え、直貴は心の中で首を振った。いつも自分は諦めてきた。諦め、悲劇の主人公を気取っていただけだ

・我々のことを憎むのは筋違いだといっているだけだ。我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになる。すべての犯罪者にそう思い知らせるためにもね

・君にどう接すればいいのか、皆が困ったのだよ。本当は関わり合いになりたくない。しかし露骨にそれを態度に示すのは道徳に反することだと思っている。だから必要以上に気を遣って接することになる。逆差別という言葉があるが、まさにそれだ

・差別や偏見のない世界。そんなものは想像の産物でしかない。人間というのは、そういうものとも付き合っていかなきゃならない生き物なんだ

・ほとんどの人は、自分は差別とは無縁だと考えている。世の中に存在する差別に対して怒りを覚え、嫌悪を感じることはあっても、自分が差別する側に立つことは断じてないと信じている。
この小説は我々に問いかける。
では、この鏡に映っているのは、いったい誰なのだ、と。

考えさせられる文章を抜き出しました!

教育で差別や偏見は良くないと教わる。この本では差別をしなければならない理由が書いてある。この考え方は私にとって新しい視点。

日本でも海外でも差別はなくならない。
差別をする側は、差別をする気持ちと道徳心の間で揺れ動く。
逆に差別を受ける側はどうすればいいのか。なくならない差別を受け入れ、自分が努力しないといけないのだろうか。

自分の意見をもつまで、まだ時間がかかりそうです。